2024年度 第2回 数学談話会のお知らせ
開催日：2024年 5月28日（火）

2024年5月15日

令和6年5月28日（火）に、2024年度第2回数学談話会を下記のとおり開催いたします。
皆様のご来聴をお待ちしています。

日　時	令和6年 5月 28日（火） 　16：30 ～ 17：30
場　所	富山大学理学部B棟2階 B243室（多目的ホール）
講演者	齋藤　祐助 氏 （富山大学大学院理工学教育部 博士課程 数理・ヒューマンシステム科学専攻１年）

講演題目

高木函数を用いたある函数の最大値を与える集合

講演概要

　古来より，与えられた函数の最大値とそれを与える集合を求めることは重要であった．この講演では，高木函数 $\tau:$$\mathbb{R}→\mathbb{R}$ と定数 $r≥2(r \in\mathbb{N})$ に対して定義される函数 \[ \Phi_r(x):=\sum_{n=0}^{\infty}\frac{1}{r^n}\tau(r^n x),\quad x\in \mathbb{R} \] の区間 $[0,1]$ における最大値を与える集合 $M_r$ について考察する． $M_r$ は $r$ が $3$ の倍数であるかないかによって大きく変わり，$r$ が $2$ の冪 （$r=2^m$, $m\in \mathbb{N}$） のとき顕著な集合になる．これらのことを，基本的なことから説明することが講演の目標である．学部や修士の学生の皆さんには，高木函数の周期性という単純な原理のみに基づくだけで，集合 $M_r$ の特性が得られることを理解してもらえると思います．

＊16時00分よりお茶を準備してお待ちしております。

問い合わせ先：富山大学理学部数学教室

• 2024年度第2回数学談話会のお知らせ（PDF 259KB）