理学部長の松田恒平と申します。若杉前学部長より引き継ぎ、令和5年度より理学部長を務めさせていただくことになりました。私は中学・高校の頃から憧れていた科学者になることを夢に抱き、昭和61年3月に本学理学部を卒業して以来、ずっと専門である動物生理学・神経科学分野の研究に没頭し現在に至りました。本学理学部に興味をお持ちの方々の中には未来の科学者や数学・理科教員になられる方々も少なくないと思いますが、是非その夢の実現を目指して歩んでいただけたらと思います。

 私たちを取り囲む自然環境には未知なることが沢山眠っています。令和5年度まで本学理学部は数学科、物理学科、化学科、生物学科及び自然環境科学科の5学科で構成されてきました。しかしながら,ものごとを広く科学的に、更には国際的な視野で捉えることのできる人材の育成を目指すため、令和6年度より本学理学部を改組しました。理学科1学科として数学プログラム,数理情報学プログラム,物理学プログラム,化学プログラム,生物科学プログラム及び自然環境科学プログラムの6プログラム制としました。各プログラムには国際化に対応する国際コースも新設しました。また,入試制度やカリキュラムも大きく変えて,広く理学に興味のある学生が集い,理学をより広くより深く学ぶことができるようにしました。このホームページを隅々まで閲覧いただき、世界をリードする研究の数々や勉学に集中している学生の皆様の姿に触れていただけましたら幸いです。言うまでもないことですが,理学部の使命は数学,物理学,化学,生物学,環境科学など広範な自然科学を対象として,未知なる現象の謎を解き,真理を探究することです。そして、これらの研究・探求活動を通して自然を観る眼と隠された謎を解く力を持った、社会で活躍できる人材を育成することです。理学部を卒業しても医師や薬剤師のような特別な国家資格が得られるわけではありません。しかし、多くの企業の人事担当者に伺うと、協調性、創造性や独創性を発揮できる人材が育つ場として理学部には大きく期待しているとのコメントをいただくことが多々あります。

 本学理学部に集う学生の皆様には立山連峰から富山湾に至る雄大かつ豊かな自然に浸って、様々な人たちと出会い、絆を深めつつ、本学理学部で得ることのできる幅広い教養的知識や高度な専門的知識・技術を磨き、社会への貢献を目指して邁進されることを本学理学部の教職員一同、心から期待しています。地域や社会の皆様には本学理学部の教育と研究活動にこれまでと同様に温かいご支援を賜りたくお願いする次第です。

理学部長 / 松田 恒平
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