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富山大学理学部ゴマ遺伝資源と共同農業プロジェクト「ゴマPJ」
【生物学科】山本 将之
富山大学理学部では、様々なゴマ属植物(ゴマ遺伝資源)を保存しており、栽培ゴマの保存系統数は1,000を超えています。ゴマ遺伝資源の保存は、故小林貞作教授が始め、以来50年以上に亘り行っています。我々は、毎年これらゴマ系統を栽培し種子を取ることで系統保存をする(約5年間ですべてのゴマ系統の種子を更新しています)(図1)とともに、ゴマ系統の形態、栽培・生育特性、およびゴマの可食部である種子に含まれる脂肪酸やリグナン(セサミンなど)といった成分の調査(図2 ,3)を行い、それぞれのゴマ系統の特徴づけを行っています。

毎年、大学の圃場でゴマ系統の栽培、種子の採種を行っています。

種子の色は系統によって異なり、様々な色の種子が存在します。

種子に含まれるセサミンとセサモリンの総含量を示しています。リグナン含量は系統により異なります。
本年度より、我々理学部と日の出屋製菓産業株式会社(富山県南砺市)との共同農業プロジェクト「ゴマPJ」がスタートしました。我々の保存しているゴマ系統から、製菓用に向くと考えられる系統の栽培を行い、収穫後(図4)、現在は種子の精選まで終了しています(図5)。これから今年度栽培したゴマを用いた製品の開発が行われる予定です。
今後は効率的なゴマ栽培の方法を探るとともに、保存ゴマ系統の更なる選定を行いより良いゴマを用いたゴマ製品等の作製に貢献するなど、本学部の保存ゴマ系統の有効活用を目指していきたいと考えています。

収穫後、ハウス内でゴマを乾燥させています。

今年度栽培した種子を精選したものです。