教員と研究テーマ

木下 豪太 助教

生物多様性・進化

DNA情報に刻まれている生物の歩んできた歴史を読み解きながら、環境変動への適応進化や、生物多様性の創出機構を理解することを目指して研究を行っています。

当研究室では、日本列島や東アジアに生息する野生生物を対象に、彼らはいつ・どこから日本列島へやってきたのか、そして過去の気候変動の下でどのように変化(系統の分化や環境適応)してきたのか、その進化の歴史を明らかにする研究を進めています。また、将来の気候変動や外来種との競合など、様々な生息環境の変化に対する生物の進化的応答を予測したり、実際に野外でモニタリングする研究もスタートしています。

  • ニホンノウサギの冬季の毛色二型
  • 北海道では国内外来種のニホンテン
  • アサマシジミ(上)とミヤマシジミ(下)
研究テーマ

■ ノウサギなどの哺乳類で見られる冬季の毛色多型の遺伝基盤と進化史
■ 北海道での在来種クロテンと国内外来種ニホンテンの種間競合
■ アサマシジミなど絶滅が危惧される草原性チョウ類の分子系統と遺伝的多様性
その他にも、様々な対象種(主に哺乳類や昆虫)とテーマを取り扱っています。

研究ツール

ゲノム配列の解読や、遺伝子発現の解析などを通して、対象種の分子系統・形質の遺伝基盤・進化史の解明に取り組んでいます。また、哺乳類の糞や雪上の足跡から抽出した環境DNAや、センサーカメラを用いた野外での調査も実施しています。その他にも、昆虫標本からのDNA解析も実施しています。

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