教員と研究テーマ

吉野 惇郎 助教
有機典型元素化学、物理有機化学、合成有機化学
元素の特性を生かした機能性有機分子の合成、構造および物性に関する研究を行っています。

有機化合物は、分子構造を適切に設計することで望む性質をもつ物質を得ることが容易という長所を有するが、その一方で集合構造の予測や制御は容易ではない。そこで我々は、有機化合物からなる分子性固体において分子構造が集合構造に及ぼす相関を明らかにするための研究を進めている。対象は、結晶だけでなく、アモルファスや薄膜、柔粘性結晶を含む。これとともに、分子設計と集合構造設計を利用した機能性固体開発も行っている。例えば発光性固体や有機トランジスタ、あるいは光応答性着色挙動を示す固体である。このような機能性固体を形成する有機分子においては、炭素および水素だけでなく種々の典型元素を活用することで、それら元素に固有の特性を生かした構造と機能性を実現できることから、ホウ素などの典型元素を分子骨格の中心に据えた有機分子の開発についても研究を進めている。またこうした研究の基盤として、分子間相互作用の研究や新規有機化学反応の開発も行っている。

https://doi.org/10.1039/D3DT02332J

https://doi.org/10.1016/j.rechem.2022.100342

https://doi.org/10.1039/d0pp00296h

https://doi.org/10.1002/ejoc.201901151

https://doi.org/10.1016/j.tetlet.2016.10.094

https://doi.org/10.1016/j.tetlet.2013.03.080
研究トピックス
吉野 惇郎 助教