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卒業生のメッセージ

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平成20年化学科卒業、平成22年理工学教育部修士課程修了

内薗 透

富山大学反応物性化学第三研究室

[不思議]を感じることが大きな発見への鍵

 みなさんが過ごしている普段の生活の中には、実に多くの[不思議]で溢れています。例えば、なぜ私たちの見ている世界は色がついて見えるのか?なぜ水が氷になったり水蒸気になったりするのか?なぜ同じ物質のダイヤモンドと鉛筆の芯の硬さが違うのかといったものです。これらの[不思議]は、すべて化学によって解明されており、みなさんが普段思う疑問の多くは化学によって明らかにできます。しかし、現在でもまだまだ解明されてない現象が多く存在しており、それを解明し、さらに便利な世の中になるよう努力するのが化学者です。最近では環境問題が大きく取り上げられ、利便性と環境面での両立が叫ばれています。

 ノーベル化学賞で有名な田中さんは、実験の失敗から新たな事実を見つけ、ノーベル化学賞を獲得しました。つまり、新たな発見は何気ないことから生まれることがあるということです。みなさんの周りにも、新たな発見の種となる[不思議]が溢れており、その不思議をいかに感じとることができるかが、大きな発見への鍵となります。化学に興味がない、化学が嫌いといった人も世の中には大勢いると思います。しかし、そういう人達だからこそ感じとれることもあるのではないでしょうか。

 私は富山大学に入学し、6年間化学と接してきました。この6年で得た一番大きなことは「不思議に思ったことは何でも気にとめ、なぜそうなるのかを考える」ということです。化学と人間は、今までも、そしてこれからもかけ離すことのできない関係です。みなさんも周りにある[不思議]に対して、少しでも興味をもち、それが化学に繋がるものなんだと感じてもらえたなら嬉しいです。

(2010年3月寄稿)