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「環境」について学んだあと
私は、化学、生物学、地学の幅広い分野を学びながら環境科学に取り組むことのできる生物圏環境科学科に魅力を感じ、この学科を志望しました。河川水や温泉水、土壌などの成分分析から、細菌の培養実験、植物の観察や野生動物の調査など、学生実験の内容も多岐に渡っており、様々な角度から「環境」について学ぶことができました。
就職活動の際は、大学で学んだことを活かせる仕事に就きたいと思い、現在の仕事を選びました。新潟県に採用されて、最初の2年間は環境センターで河川水や海水、工場排水などの水質分析を行い、法律等に定められた基準値に適合しているか検査を行っていました。現在は、福島県で放射能モニタリングに関する仕事に携わっています。自動車に搭載して移動しながら空間線量率を測定する機器の管理・運用や、環境試料中の放射線量の測定などを行っています。仕事をする上で、実験器具の使い方や分析の進め方、放射線に関する基礎知識など、大学で学んだことが大変役に立っていると実感しております。
最後になりますが、コロナ禍により思うように大学生活を送れない学生が多いかと思います。大学生活を不自由なく過ごした私が言えることではありませんが、是非おうち時間を活用して興味のあることについて知識を深めたり、自分の将来について深く考えるなど、時間を有意義に使ってほしいと思います。皆様の夢や目標が達成できることを願っております。