私たちの研究テーマは「雪と氷」です。冬、日本海側には大量の雪が降ります。雪は六角形の結晶ですが、その 複雑な形は古くから多くの人を魅了してきました。また、積もった雪は雪崩などの災害を起こすこともあります が、山岳地域に積もる雪は夏まで残るため水資源としても重要です。さらに、これらの雪は氷の結晶です。氷は、 私たちの最も身近にある結晶ですが、様々な面白い性質を持っています。

1)氷結晶の性質を探る
氷には、滑りやすい、水から凍ると体積が増えるといった、非常に特殊な性質があります。スケートやスキーの 滑るメカニズムや、氷にワイヤーをかけてもワイヤーだけが通り抜ける「復氷現象」、氷に強力な光を当てると 観察される「チンダル像」など、氷結晶の性質に関する研究を行っています。
2)雪結晶の成長の仕組みを探る
雪の結晶は、上空の雲の中で成長します。雪の複雑な形は、このときの環境条件を反映していると考えられてい ますが、その成長の仕組みにはよく分からない部分が多く残っています。人工的に成長させた雪結晶を使って、 これらの仕組みを探っています。
3)積もった雪から地球環境を探る
立山の室堂では、春先の積雪深が7mを越えることもあります。これらの雪の中には、冬の間に飛来した黄砂・車 や工場からの排出物などが含まれています。これらを解析することにより、その冬の大気環境を知ることができ ます。
■担当教員: 杉浦幸之助( 研究室HP)・ 島田 亙( 研究室HP

近年、次世代のエネルギー資源として「メタンハイドレート」が注目されています。この物質は、水分子が作る カゴにガス分子が取り込まれた結晶構造を持っています。また、メタンガスの代わりに空気が入った「エアーハ イドレート」という結晶もあり,南極大陸の氷床の中で過去の地球大気を保存しています。