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  富山大学 > 理学部・大学院理工学教育部理学領域 > トピックス > 2006年11月
トピックス
遺伝子から生き物を探る(生物学科)
 すべての生き物は遺伝子を持っています。一口に遺伝子といっても、動物の場合には細胞の核に含まれる遺伝子(核遺伝子)とミトコンドリアに含まれる遺伝子(ミトコンドリア遺伝子)があります。このように遺伝子には様々な種類があり、様々な特性を持っています。例えば、時間と共に変化しにくい遺伝子と変化しやすい遺伝子があります。
 変化しにくい遺伝子(例えば、ミトコンドリア遺伝子)には、過去の出来事がそのまま刻まれています。これを調べることによって、大昔の種分化や系統関係、あるいは少し前に起きた生息地の拡がり方を知ることができます。
 一方、変化しやすい遺伝子(例えば、核遺伝子のマイクロサテライト領域)を調べることによって、個体の識別、血縁関係、あるいは個体がどれくらい移動しているかを知る手がかりが得られます。さらには、遺伝子がどれくらい多様であるかの指標となる遺伝的多様性を調べることにより、その生き物が将来受ける環境変化にどれくらい対応していくことができるか、といった生き物を守っていく上で不可欠な情報を得ることができます。
 このように、遺伝子の持つ特性を理解し、上手に使い分けることによって生き物の過去・現在・未来を知ることができます。
topicsnovember2006-2
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Last modified 2006.10.31
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