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生物学科・山崎裕治准教授の研究グループが、富山県内に、九州に由来するニホンジカが生息していることを、遺伝子分析で解明しました。

2018年4月17日


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富山県に出現した九州産ニホンジカ
~遺伝子分析による外来生物の検出~

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  富山大学理学部の山崎裕治准教授の研究グループは、富山県自然保護課と連携して、富山県内で捕獲されたニホンジカの遺伝子分析を、2013年から2016年にかけて実施した。富山県内の猟友会から提供された試料について、富山大学の実験室で、ミトコンドリアDNAの遺伝子型を分析した。
 その結果、12種類の遺伝子型が発見され、そのうち10種類は富山県と周辺県に共通する遺伝子型であり、在来個体(自然状態で生息する個体)が保持していると考えられた。一方、のこり2種類の遺伝子型は、九州に生息する個体が持つ遺伝子型と同じであることが判明した。これらは、かつて、九州から人為的に富山県に導入されたニホンジカ(外来個体)に由来することが示唆された。
 外来個体の出現は、次の2つの問題を有する。
 ①外来個体が在来個体と交雑する(遺伝子汚染の進行)。
 ②県内におけるニホンジカの個体数増加を助長する(生態系の負荷の増大)。
 遺伝子分析により、ニホンジカの外来個体が発見された事例は、富山県内では初めてであり、国内でもきわめて希な事例である。
 この成果は、権威ある学術雑誌であるZoological Scienceの電子版において先行発表された。

 

【発表論文】
Genetic population structure of sika deer, Cervus nippon, derived from multiple origins, around Toyama Prefecture of Japan.
雑誌名: Zoological Science, 35(3): (In Press, Early view)
DOI: 10.2108/zs170187


富山大学プレスリリース
富山県に出現した九州産ニホンジカ ~遺伝子分析による外来生物の検出~ [PDF, 197KB]