2015年度の調査地

2014年の調査地

草津白根火山(群馬・長野)

火口湖湯釜で有名な活火山です。近年の草津白根火山は,湯釜がある白根火砕丘で水蒸気 噴火を繰り返してきました。それに対し、白根火砕丘の南に隣接する本白根火砕丘は、有 史以前にマグマ噴火を主体とした活動を行ってきました。このように草津白根火山は、水 蒸気噴火を起す場(白根火砕丘)と、マグマ噴火を起こす場(本白根火砕丘)が隣接して 共存する特異な火山となっています。この二つの火砕丘の噴火履歴と噴火様式の詳細を解 明することによって、草津白根火山の地下の熱水系の状態や分布が火山の噴火様式にどの ようにかかわっているのかを明らかにできると考えています。


Keywords
噴火履歴
水蒸気噴火 vs マグマ噴火
熱水系
放射性炭素年代
防災・減災

共同研究:東京工業大学草津観測所
     山梨県立富士山科学研究所

立入り規制が継続中の湯釜火口での調査

全ての火山灰層をまずナンバリング

柱状図を現地で時間をかけて作成

立山火山(富山)

立山(弥陀ヶ原)火山の地獄谷では、2011年より噴気帯の拡大、火山ガスの温度上昇・濃 度増加が報告されており、2012年から立ち入りが規制されています。過去の活動を考慮す ると、御嶽火山9月27日噴火と同様な水蒸気爆発が地獄谷またはその周辺域で発生する可 能性が考えられます。しかし、弥陀ヶ原火山の最近の噴火履歴(噴火の様式・規模・発生 年代や噴火地点)についての調査が不十分なため、この火山の噴火の“癖”が理解できてい ないのが現状です。私たちの研究室では、地獄谷及びその周辺域の噴火履歴を明らかにす るための現地調査を本年度から開始します。この調査により、現在及び過去の火山活動を 的確に把握して中~短期的活動予測を行い、富山県の防災・減災に貢献したいと考えてい ます。

Keywords
噴火履歴
水蒸気噴火
放射性炭素年代  
防災・減災

富山県受託研究


噴気活動が活発化している地獄谷火口

ミクリガ池も水蒸気噴火でできた火口の一つ

崖に張り付いてのテフラ(火山灰層)調査

沼沢火山(福島)

沼沢火山は日本で最も新しいカルデラ火山です。約5000年前に大規模な火砕噴火を起こ し、沼沢カルデラ(現在の沼沢湖)を形成しました。私たちはこのカルデラ形成噴火を起 こしたマグマ溜まり内部の岩石学的構造と噴火の推移にともなう内部構造の時間的変化、 爆発的噴火時のマグマの上昇機構について、岩石学的手法を用いて研究してきました。現 在は、カルデラ形成噴火に至るまでのマグマの蓄積過程と、カルデラ形成噴火の発生条件 を噴出物の同位体比分析などを通して検討しています。


Keywords
カルデラ形成噴火
マグマ溜りの進化
マグマの蓄積過程

共同研究:北海道大学

沼沢湖の落陽

5000年前のカルデラ形成噴火による大規模火砕流堆積物

50000年前に噴出した火砕流(溶結凝灰岩)の調査

妙高火山(新潟・長野)

妙高火山群は、南から飯綱火山、黒姫火山、妙高火山からなります。さらに北に行くと、 新潟焼山火山があります。沈み込み帯の火山群の発達史とマグマ活動の時空変遷を明らか にするため、2014年度からこの火山群で研究と調査を始めました。


Keywords
火山体発達史
マグマの化学的進化


妙高火山の山頂部

妙高山頂での研究室メンバー

妙高山南麓の苗名滝

医王山火山(富山・石川)

医王山は新第三紀中新世に活動した古い火山で、主に流紋岩質溶岩で火山体ができていま す。医王山の流紋岩には、噴出時の流動および定置後の冷却によって形成されたと考えら れる多様な組織が見られます。それらは縞状の流理、パーライトクラック,スフェルライ ト,リソフィーゼやサンダーエッグなどです。私たちは、「なぜ同じような組成の流紋岩 質マグマから、これだけ多様な組織ができるのか?」を解明するために、現在、医王山で 地質調査と岩石の分析を行っています。


Keywords
岩石組織
物質移動


黒曜岩の露頭

黒曜岩と流紋岩(白色部)の“互層

流紋岩中に見られるリソフィーゼ(球状の部分)


2014年の調査地

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